染めない生活

50代で毛染めを止めました。

「みをつくし料理帖」② 包丁の手入れ

NHKで土曜日に放映されているドラマ「みをつくし料理帖」。

江戸で料理人として働く、澪という女性の物語です。

原作は高田郁、ハルキ文庫で全10巻出版されています。

ドラマをきっかけに、また小説を読み返しています。

 

味を左右するもの

 

ドラマでは、かつて天満一兆庵の料理人で、若旦那の佐兵衛と一緒に江戸に出た富三が、しばらくつる家で働く場面があります。

ところが富三の作った料理を「気持ちが悪い味」だと言って残す客が現れます。

澪にはその理由が分からなかったのですが、吉原で働く料理人の又次は一口食べるなり、「これは手入れの悪い包丁で作られたものだ」と見抜きます。

富三の包丁は刃に曇りがあり、柄との継ぎ目に汚れが付いたままになっていたのです。

料理人の命とも言える包丁の手入れを十分にしていない富三は、佐兵衛がしてもいない嘘をご寮さんの耳に吹き込み、珊瑚のかんざしを騙し取るような人間でした。

 

澪の場合は

 

小説の澪は、毎日の終わりに包丁の手入れをします。

菜切り、出刃、刺身の三本の包丁に感謝の気持ちを込めて砥石で丁寧に研ぎます。

 

しゃっしゃっという音を聞いていると、どんなに波立つ心も穏やかになる。

 

そして、何が起ころうとも、料理に向かうときは胸に陽だまりを抱いていようと思うのです。

澪は才能に恵まれた、天性の料理人ですが、幼い頃に両親を亡くしたことを始め、困難の多い道を歩んでいきます。

悩みごとが次々に現れ、どうすればいいかわからなくなったときも、心を込めて料理を作るという原点に返ります。

1人の女性の成長物語でもあり、職業小説でもあります。

 

私には包丁の手入れに左右されるような微妙な味の違いは判りませんが、澪の道具を大切にする姿勢を真似て、毎日庖丁を研いでいたことがあります。

それまでは恥ずかしながら、切れ味が悪くなってきたと感じてから研いでいたのです。

実際にやってみると、包丁の切れ味がいいとそれだけで気分がいいし、やる気も起きます。

野菜の切り方も丁寧になったりするのが不思議でした。

毎日庖丁を研ぐことは、情けないことに習慣になる前にやめてしまったのですが、また始めようと思います。

 

金柑の蜜煮

 

ドラマでは、怪我をしたあさひ太夫のために澪が作るのは青梅の蜜煮でしたが、小説では金柑でした。

第2巻「花散らしの雨」の巻末に作り方が載っています。小説の中に出てくる料理は、だいたいは巻末に作り方が載っているので、料理好きな人には読むのと作るのと、二重の楽しみがありますね。

 

 

「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」

夫は寝ているときによく咳をします。風邪をひいているわけでもなさそうなのに。

食べているときにむせることも多くなりました。

私自身も、食べているものがのどにつかえて戻すことも飲み下すこともできずに苦しむ、ということを二、三度経験しました。

不安に思っていたところ、「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」(西山耕一郎、飛鳥新社)という本を見つけました。

 

先にあげた、夫の就寝中の咳や食事中ムセることは、嚥下(えんげ)機能、つまり食べ物を飲み込む力が衰えてきている証拠なのです

本では21個のチェック項目があげられているので、自分に兆候が表れているかどうかをチェックできます。

なぜ飲み込む力が大事かというと、食べたものが誤って器官や肺に入ってしまうと炎症が起こり、「誤嚥性肺炎」が起こることになります。

肺炎で死亡する人のほとんどが75歳以上、こうした高齢者の肺炎の70%以上に誤嚥が関係しているそうです。

高齢者の話だから関係ないのではなく、飲み込む力は40代50代くらいから徐々に低下するそうなのです。

 

筋肉の衰え

 

ものをのみ込むときに動く、のど仏(女性にもあります)。

こののど仏は筋肉で動かされています。

誤嚥は、喉仏まわりの筋肉が年とともに衰えてくることによって起こります。

言い換えれば、筋肉を鍛えれば飲み込む力が衰えることはないということです。

 

本ではのど、呼吸、発声の三つのトレーニングが全部で8つ、紹介されています。

8つ全部をする必要はなく、のどは2つから1つ、呼吸は4つから1つ、発声は2つから1つを、それぞれ選んで行えばいいようになっています。

 

しかしこれが意外と難しいのです。

例えば、のどのトレーニングに「シャキア・トレーニング」というものがあります。

のどの筋肉を鍛える訓練法として、世界各国の医療機関で取り入れられているそうです。

仰向けに寝て、両肩を付けたまま、頭だけを持ち上げてつま先を見、30秒~1分静止することを5~10回繰り返すというものです。

簡単なのですが、仰向けに寝なくてはいけないので、何かのついでに気軽にというわけにいきません。

朝の起床時はそんな余裕はありませんし、就寝時はすぐに寝てしまうし、昼間はうっかり横になると寝てしまうし。

というわけで、今のところは実行できていません。

ほかのトレーニングも同じですが、いつ、どのタイミングでするかを決めて習慣にしてしまうまでが難しいですね。

 

体力も大切

 

飲み込み力は、全身の体力と関係しています。

しっかり3食とり、じゅうぶんに活動してぐっすり眠ることを基本に、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を長く続けることが大切だそうです。

 

 

願い事は一言観音で

なにか願い事や夢があるとき、簡単に言ってみれば神頼みをしたいとき、私にはよく行く場所があります。

一言観音(ひとことかんのん)です。

阿修羅像で有名な奈良の興福寺の南円堂、その傍らにひっそりと一言観音が建っています。

一言で願い事をお願いすると叶えてくれるそうです。

 

「ポトスライムの舟」

 

一言観音のことは、津村記久子芥川賞を受賞した「ポトスライムの舟」(講談社文庫)で知りました。

 

主人公のナガセは、友人たちと一緒にお正月に興福寺に行きます。

そのとき友人が一言観音に行きたいと言い出すのです。

 

「大阪の友達がさあ、春から総務に移動になりたいです、って言ったら叶ったんやって」

 

ナガセの中学のクラスメイトも、誰々と付き合えますようにとお願いしたら1ヶ月後に付き合うようになったとか、ナガセ自身も高校受験のときにしつこいほど参った、と言っています。

 

小説の登場人物たちの願い事は、月曜定休とか、独身のときの貯金が最低130万円は戻りますように(彼女は夫と別居中)、韓国のアイドルグループの先行チケットが欲しいなど、観音さまも聞いてくれるのではないかというつましい願いばかりです。

ナガセだけが願い事を思いつかず、後になって工場勤務の給料を上げてもらえばよかった、と後悔します。

 

願い事は叶っている?

 

私はこちらの方面に出かけることが数か月に一度あるので、この小説を読んでから時々一言観音にお参りしています。

小説では願い事をしたい人が長い行列になっていますが、私が行くときは平日のなんでもない日のせいか、人はまばらです。

願い事が叶ったときはお礼のお参りをしないといけないと小説に書いてあったので、また行くのですが、そのときにお礼だけでなく願い事もしてしまうのですよね。

あ、こんなことしていいのかどうかは知りません。

普通に考えれば、願い事とお礼は分けた方がいいと思うのですが、近くに住んでいるわけでもなく、せっかく来たんだからと思うと一遍にやってしまうのです(ダメかな)。

観音さんも呆れているかもしれませんね。

 

今までいくつの願い事をして、いくつ叶えてもらったか、はっきりとは覚えていません。

叶ったこともあれば、叶わなかったこともあります。

でも、ちゃんと数字で具体的に表すことはできないけれど、「効果ない」とは言い切れないくらい叶ってきました。

これからも願い事があって、なにかにすがりたい気持ちになった時は、一言観音に行くだろうと思います。

 

 

干し野菜ふたたび

前回、大根としめじを干して、うーん?という出来ばえだったので、種類を変えて再チャレンジしました。

今回はしいたけとミニトマトです。

 

しいたけ

 

安く買ったものなのでサイズは小さめ。

干して3日目にはカラカラになりました。

もともと小さかったのが一回りも縮んでとってもミニサイズに。

お店で売っている立派な干ししいたけは、元はどれだけ大きなものなんでしょうね。

同時に干したミニトマトに比べて早く乾燥しましたので、これならわざわざ干ししいたけを買うより、ずっと安上がりではないでしょうか(と、今ごろ気づく)。

太陽に当てることでビタミンDも作られると言いますよね。

 

ミニトマト

 

半分に切っただけでざるに並べたので、乾くまでに時間がかかりました。

ドライトマトはオーブンで作る方法もあるようで、こちらのほうが時間短縮できそうです。

日に干すなら種を取るとか、もう少し水分を少なくしてからのほうがよさそう。

真夏の日差しだったら、もっと早くにできたかもしれません。

徐々に周りから乾いてきましたが、途中雨の日もあったりして3日たってもまだ水分が残っています。

1週間たっても、まだぷよぷよと水分の残っているものがあります。翌日は雨の予報だったので、不完全ではありましたが終了ということにしました。

 

カラカラになったものを食べてみると、食感はレーズンのよう。

酸味がなくなっているのでトマトとすぐにはわかりにくい味です。たしか知っている味なんだけど思い出せないって感じでしょうか。

 

カビた!

 

干したトマトは保存容器に入れておいたのですが、2日たってから使おうと思ったらカビが!

やっぱり水分が残ったまま保存したのが悪かったようです。カビたのは水分が残っているものばかりだったので。

冷蔵庫に入れておけば数日はもったかもしれません。

それより面倒がらずにオーブンで仕上げればよかったです。残念。

カラカラのしいたけは大丈夫でした。

トマトは水分が多いので、種を取る、切り口の水分を拭き取ってから干す、少し塩を振るなどの方法で少しでも早く乾燥させることができるそう。

ああ、もうちょっとよく調べてからやるべきだった。

 

もう梅雨に入ってしまったのでしばらく干し野菜は休憩します。

夏になったらもう一度やってみたいと思います。

 

 

脂漏性皮膚炎が再発?

最近頭がかゆい。そして、かくとフケが落ちる。

どうやら脂漏性皮膚炎が再発したようです。

かゆみが治まったのでチョコラBBプラスを飲むのを止めてちょうど半年。

この間、頭がかゆくてチョコラを飲んだのは1か月に1回あるかないかという程度でした。

それも一日一錠か二錠飲めば治まっていました。

ほどんど治ったものと考えていたのです。

 

ところが今回のかゆみはそれらとは違い、もっとしつこいものです。チョコラを1回や2回飲んでもすぐには治まりません。

なにより、額の生え際がカサカサしています。

前回、脂漏性皮膚炎の症状が出た時も、額の生え際のかさつきがありました。これはこのまま放っておくと、次第に範囲が広くなっていくのです。

 

脂漏性皮膚炎は再発しやすい

 

大人の脂漏性皮膚炎は再発しやすいと聞いていたので、かゆみが出た時に驚きはありませんでした。

ああやっぱり、とどんよりはしましたけど。

前回はかゆみが治まるのに3か月ほどかかりましたので、今回もそのくらいを覚悟しておきます。

 

今回も症状がかゆみとフケくらいなら皮膚科には行かないつもりです。

大人の脂漏性皮膚炎が治るのかどうか、お医者さんに聞きたい気もしますが、私の行っている皮膚科のお医者さんはあまり親切に説明してくれる人ではないので聞いても無駄な気がします。

 

どうすれば治る?

 

全体的に健康レベルを上げることで脂漏性皮膚炎も治るのでは、と思っていました。

ウォーキングも毎日ではないものの続けていますし、お風呂上りの水かぶりも続いています。

そこそこ健康状態は保てていると思っていたので、脂漏性皮膚炎の再発には正直がっかりしています。

というより、何に気を付ければいいんでしょう。

 

腸の状態をよくするためにエビオスも続けていて、具合はまあまあの状態です。

それなのにかゆみが出るということは、相変わらず自力でビタミンBの合成ができていないということです。

腸のために、もっといろいろやってみたほうがいいのでしょうか。

食べても何の変化もないヨーグルトですが、根気よく自分に合ったものを探すとか。

食物繊維の多いものをもっと食べるとか。

 

食生活を見直し

 

のど元過ぎれば熱さ忘れると言うように、皮膚炎の症状が治まってから腸内環境や食物繊維のことを考えることはほとんどなくなっていました。

ちょっと見直したほうがいいようです。

ただ考えてみれば、頭のかゆみとフケくらい、どうってことはありませんね。

通院や入院が必要なわけでもないですし、ビタミン剤だけでなんとかできるのですから。

 

そう思って気長に取り組むことにします。

 

 

ニンジンのしりしり

ニンジンのしりしりってご存知ですか?

私は全く知りませんでした。

初めて知ったのは新聞の家庭欄に載っていた、小さな料理のレシピ欄。

しりしり? 何それ?と思いましたよ。

 

沖縄料理

 

ニンジンのしりしりとは沖縄の郷土料理なんだそうです。

しりしりとは千切りの意味の方言、あるいはスライサーでニンジンを切るときの音から来ているという説もあるそうです。

しりしりという言葉がいいですね。何か楽しそう。

 

レシピ

 

私が新聞で見たレシピはこれです(料理研究家の方の名前は載っていませんでした)。

分量は4人分

1.ニンジン2本は皮をむき、スライサーや包丁で細切りにする。

2.フライパンにツナ缶の油を入れ、ニンジンを炒める。しっとりさせるために水を大さ  じ2入れる。

3.ツナ、醤油小さじ2、みりん小さじ1、削り節1パック(2.5g)を加えて炒める。

4.塩で味を調え、解いた卵2個を全体に回しいれて大きく混ぜる。

 

ニンジンの栄養

 

カロテノイドの一種、βカロテンが豊富で、視覚機能、皮膚や粘膜細胞を正常に保ち、免疫機能の維持などに働きます。

βカロテンを始めカロテノイドは抗酸化作用が高く、フリーラジカル活性酸素を消去して、老化やがん、動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きがあります。

 

ニンジンジュースを飲むとがん予防になる、とも言われていますね。

 

昔試したニンジンジュース

 

ここで思い出すのが、20代の頃に飲んでいたニンジンジュース。

その頃(今もですが)ド近眼だった私は、ニンジンジュースで視力が回復したという雑誌を読んで実践することを決意。

ニンジンをミキサーにかけようとすると水分が足りないので水か牛乳を足すことになります。

それだけだとおいしくないのでリンゴも投入。

結果とてもボリュームのあるジュースになってしまうのです。

おかげでお腹は膨れるわ、トイレは近くなるわで、視力が回復する前にギブアップしてしまった、という悲しい過去でした。

 

キャロットラペがだめでも

 

先日作ったキャロットラペは、夫は食べてくれたものの、子ども二人は「酸っぱい」と嫌々食べる始末(確かにちょっと酢がきつかったかもしれませんが、おいしかったんですよ。もうほんとに舌が子どもなんだから)。

かなり残っていたので、栗原はるみさんの「千切りニンジンとツナのサラダ」に変身させて食べきりました。

しりしりなら酸っぱくないし、おいしく食べてくれるかも。

これまで特にニンジン料理というのはつくったことがなかったのですが、栄養のある野菜なんですから積極的に食べていった方がいいですね。

 

 

ターシャ・チューダーの生き方

ターシャ・チューダーという人を始めて知ったのは、本屋で「ターシャ・チューダーの世界」という、大判の写真集を見た時です。

ターシャのニューイングランドにある庭の写真がすばらしく、当時で3800円という私にとっては高価な本でしたが、思い切って買ったことを覚えています。

最近になって文庫本も出ていることを知りました。

「ターシャの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ」と「ターシャの言葉 生きていることを楽しんで」(ともに中継の文庫)の2冊です。

早速買って読みました。

 

自給自足

 

42歳で離婚後、1人で4人の子どもを育てます。

子育てが終了したとき、バーモントに住みたいという30年思い続けた夢をかなえます。

このとき56歳。

広大な庭を作り、犬や猫、山羊や鶏などを飼い、糸をつむいで布を織るなど昔ながらの自給自足の生活をします。

これはターシャが有名な絵本作家で、絵本の印税という収入があるからこそ実現できた生活かも知れません。

自然に囲まれた家で動物とともに暮らすという夢と同じように、絵本の挿絵を描くこともターシャの夢だったのです。

彼女は両方の夢をかなえた人です。

学校の成績も悪く、美術学校でも劣等生だったそうですが、諦めなかったからこそ、23歳のときに初めての絵本が出版されます。

 

その後十数年の間に、本や挿絵で食べていけそうだと思えるようになり、同時に、畑仕事、機織り、糸紡ぎ、裁縫などの腕も上がってきて、ようやく自信が持てるようになったのです。

 

とありますから、簡単に実現できた生活ではないことがわかります。

昔ながらの生活も、最初からできたわけではなく、年配の人に聞いたり、本を読んだりして知識を増やしていったとあります。

 
明確な目標

ターシャの心の中には、どういう生活をしたいかというはっきり、くっきりしたイメージがあったのですね。

そこには、人にどう思われるとか、誰もこんなことはしていないなどと、周りのことを気にすることはなかったのでしょう。

 

写真で見るターシャは、足首近くまである長いワンピースを着て、頭にスカーフを巻いています。くたっとしたワンピースの生地がいい味を出しています。

いつも思うのですが、庭仕事をするのに長いスカートは邪魔にならないんでしょうか?

でも昔の女性は長いスカートだったでしょうから(「大草原の小さな家」からの想像)、慣れてしまえば別に動きにくくはないのでしょうか。

スカートの裾は泥に汚れるのが普通なのかも。

 

あと数年で、ターシャがバーモントに家を買った年齢に私もなります。

ターシャの暮らしぶりを読んでいると、自分のこの先のことをあれこれ考えさせられます。