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染めない生活

50代で毛染めを止めました。

ソフィとみくるに見る、呪いの解き方

ジブリの映画「ハウルの動く城」の主人公ソフィは魔女から呪いをかけられ、おばあさんになってしまいます。

彼女はどうやって呪いを解いたのでしょうか。

ソフィの場合

ソフィは「長女だから」という理由で帽子屋を継ぎ、仕事終わりに遊びに行くわけでもない単調な毎日を送っています。

ある日、荒地の魔女に呪いをかけられ、おばあさんにされてしまいます。

おばあさんになったソフィは仕方なく家を出、ハウルの城に入り込んで掃除婦として働きます。

散らかり放題だった城をきれいにし、マルクル少年や火の悪魔カルシファーとうまくやっていくにつれて、次第に若返っていくのです。

でもそれは表面だけのこと。

ハウルへの恋心を他人に指摘されただけでおばあさんに戻り、花屋をやったらとハウルに勧められただけで老けてしまいます。

「私なんか美しかったことなんて一度もないわ!」と感情を露わにすることでもわかるように、容姿への強いコンプレックスがあることがわかります。

そのため、たとえハウルが「ソフィはきれいだよ」と言っても、心に届かないのです。

 

そんなソフィが、ハウルへの気持ちを自覚し、たとえ彼が化け物であったとしても愛するのだと覚悟を決めることで、次第に強さを持っていくのです。

ハウルのために過去をさかのぼり、悪魔との契約の秘密を見つけ出して彼を助けます。

 

ソフィのかけられた呪いは自分が何をやりたいかわからないことや、容姿へのコンプレックスから来る自信のなさでした。

呪いを解くためには自ら城に入るという行動が必要でした。

みくるの場合

ソフィと同じく呪いにかかっていた主人公がいます。

昨年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のみくるは、大学院を出て、物事を分析したり解決法を考えるのが好きな女性です。

しかし、昔つきあっていた彼に「小賢しい女」と言われたことが忘れられず、人間関係につまずくたびに思い出します。

仕事をする上で分析好きの性格は大きな武器となるはずですが、それを長所と思えず、「小賢しい女だから嫌われるのだ」とさえ思ってしまいます。

結局、みくりの呪いを解くのは、恋人である平匡の「小賢しいなんて思ったことない」という言葉でした。

恋人に言われたから呪いが解けるなんて、おとぎ話じゃあるまいし簡単すぎると感じる向きもあるかもしれません。

でも、こうなるまでに苦労して苦労して、やっと恋人になれたという経緯があってこそ、この言葉が効力を発揮するのだと思います。

 

この二作品は、呪いを解く鍵は自ら行動すること、そして他者と深いつながりを持つことにあると教えてくれています。

ワークシェアリングという働き方

「あてにしない生き方」(井形慶子 中経の文庫)を読んでいて、イギリスでの興味を引かれる働き方を知りました。

ワークシェアリング

ワークシェアリングという労働形態は、70年代のドイツで不況失業対策として始まったものだそうです。

労働者同士が、労働時間を短くするなどして雇用を分け合うことを言います。

 

イギリスでワークシェアリングで小さな店を経営している50代女性は、得意なお菓子を早朝から焼いて店に運びます。

別の人は11時からのランチタイムが終わるまで料理をしてキッチンを担当。

こうして働く50代女性6人によって店は運営されています。

時給に換算すると安いものの、目的はお金ではないそうです。

お菓子を焼かない日は一人暮らしの老婦人の家で掃除をし、週二回は成人学校で英語を教えています。

そして空いた時間にはプールで泳ぎを練習しています。

複数の仕事が積み重なっているため、違うパターンの人とかかわることができて、とても楽しいのだと言います。

主婦業だけだとどうしても家にこもりがちになりますし、かといって若い頃と同じようには働けない。

自由な時間の中で少しづつ働くのがベスト、という彼女の言葉には頷かされるものがあります。

 

日本ではワークシェアリングという言葉は最近聞かなくなったように思いますが、あまり広まらなかったのでしょうか。

イギリス流ウォーキング

イギリスには車がたくさん走る幹線道路とは全く別のルートを走る歩道がいたるところにあるそうです。

人がやっとすれ違える程度の細い道ですが、車の排気ガスに悩まされることなく、のんびり歩くことができるとか。

こうした遊歩道は、イギリス人が自国を愛する一番の理由なんだそうです。

 

これはとてもうらやましいですね。

車がびゅんびゅん走るそばを歩くのは楽しくもなんともないですから。どうしても住宅地の中ばかりになってしまいます。

日本でももっと田舎の方なら歩いて楽しい道があるのでしょうか。

 

この本でなるほどと思わされたのは、以上の二点くらい。

イギリスは素晴らしい、イギリス人は素敵と連呼しているかのような文章が多く、正直辟易しました。

事実を淡々と書いてくれれば、読み手は自然にそう感じると思うのですが。

作者は「イギリスの家々をめぐるツアー」を主宰されているそうで、そんなに素敵ならぜひイギリスに行ってみたいわ、という人を一人でも多く作りたいがためにこんな本を書いたのでは、と勘繰りたくなるほどでした。

そのうちブックオフに持って行くことになりそうです。

体にいいお風呂の入り方

まだ寒い日もあるこの時期、お風呂に浸かると芯まで温まりますね。

我が家は真夏でも湯船に浸かる、お風呂の好きな一家です。

でもどうやってお風呂に入ると効果的なのかなどは、ほとんど知らずに入っています。

体にいいお風呂に入り方を朝日新聞が連載していました。

安全で効果的に入るには

体に負担をかけずに入るには、いくつか注意点があります。

1.脱水症状を防ぐため、入浴前と後にコップ1~2杯の水かイオン飲料を飲む。

2.脳溢血などのリスクを減らすため、脱衣場や浴室は20度以上に温める。

3.かけ湯やシャワーでゆっくりと体を温める。

4.みぞおちまでの半身浴で一呼吸し、徐々に肩までつかる。

5.洗い場で体や髪を洗う。

6.全身浴

7.汗ばむのは体温を下げたいという体のサインなので、高齢の人は早めに出る。

 

お湯は40度以上だと副交感神経が刺激されてリラックスし、血圧も下がり、胃腸の働きも活発になります。

42度以上になると交感神経が高ぶって興奮状態になり、血圧も上がり筋肉も硬直します。

湯船に浸かるのは40度で合計10分が目安です。

入浴剤の選び方

入浴剤を使用すると、入浴の効果を高めることができます。

・硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムが主成分の入浴剤

 皮膚のタンパク質と結合してベールを作るため、保温効果が高まります。

炭酸ガス系の入浴剤

 入浴中の血流増加効果や、入浴後の保温効果もあります。

・炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウムの入浴剤

 肌の清浄効果があります。

かゆみ対策

お風呂に入って困るのが乾燥によるかゆみです。

いったん掻き出すと、かゆい部分がどんどん広がっていったりしますね。

かゆくならないお風呂の入り方のコツは、肌の皮脂や角質をとりすぎないことです。

石鹸を使うのも、脇や股などの部分的に使うだけにします。タオルでゴシゴシこすらず、手のひらで優しく。

お湯だけでも十分に汚れは落ちます。

42度以上のお湯に入ると、かゆみの原因になるヒスタミンが出てきたり、セラミドという保湿成分も溶け出しやすくなります。

長風呂をするとセラミドが減るので、入浴時間は10分程度にしたほうがいいようです。

お風呂から出たあと、セラミド入りの保湿剤やクリームなどでうるおいを補うようにしましょう。

 

実際、私は体を石鹸で洗わないようになってから、冬場に脛がかゆくならなくなりました。

夫にも勧めているのですが、あいかわらずタオルに石鹸をつけてこすっているようです。

そして体のあちこちを痒がっています。

理想はスポーツウェア

日常着る服の理想はスポーツウェアなのではないかと思っています。

軽くて肩がこらず、動きやすい。

洗濯してもすぐに乾く。

通気性など機能的にすぐれている。

加えて、最近のものはデザインも色もおしゃれなものが増えていて、街着としても十分に活用できそうです。

普段着るのにいいと思うのは山登り用のウェアでしょうか。

山ガール、なんて言葉がしばらく前にはやりましたが、若い女性が着てもおかしくないものも増えています。

トレッキング用のシューズは少し大層なのでスニーカーくらいにして、軽い素材でできたリュックをもって、どこにでも出かけられたらいいなあと思います。

問題点

そこまで言うならスポーツウェアで統一すればいいじゃないかと言われそうです。

しかし、ここで「スポーツウェアでどこにでも行けるのか」問題が浮上します。

ほとんど引きこもりのような私でさえ、買い物したり、たまには映画に行ったり、普段は会わない友人と食事をしたり、同窓会に参加するなんていう機会もあったりします。

頻繁にあるわけではないけれど、これから先に何度か訪れるであろうこうした場面すべてにスポーツウェアで行くことはできません。

格別おしゃれでもない私でさえ、行けないと感じます。

 

他の服にプラスしてスポーツウェアを加える、というのでは単に服の数が増えるだけで意味がありません。

ミニマリストといかないまでも手持ちの服の数を少なくしたい人は、どうしても「外出先の大半に着ていける服」を持つことになります。

スポーツウェアはこの点で融通が利かない服なんですよね。当たり前ですが。

そしてスポーツウェアを外出着にすることを諦めるのです。

解決法

仮に私が日常的にスポーツにどっぷり浸っている人間なら、また話は違うかもしれません。

毎日ジョギングするのが日課で、今月はマラソン大会に出場し、来月はヒマラヤでトレッキングの予定がある、という人なら四六時中スポーツウェアでも、それはそれで「あの人らしい」ということになるかもしれません。

でも私は1日45分程度のウォーキングしかしないのです。

 

スポーツウェアで外出したいからスポーツを日常的にするというのはどうでしょう。

順序が逆な気がしますが、それなら自分の気も済み、人もそのように見てくれるかもしれません。

ただ私はスポーツ嫌いなのが難点ですが。

 

結局は、自分がよければそれでいいか、世間の目を気にするか、どちらを選ぶかということになります。

私はまだ世間の目を気にしているようです。

 

「大和尼寺精進日記」お寺の干し野菜

NHKEテレで2月26日「大和尼寺精進日記 如月(きさらぎ)冬ごもりの楽しみ」が放映されました。

寒~い季節ですが、住職さんも副住職さんも、お手伝いのまっちゃんも、変わらず元気&笑顔です。

お寺では何でも手作りしているようです。

届けてもらった6本の牛乳からヨーグルトを作り、さらにそのヨーグルトからクリームチーズを作るんだそうです。

クリームチーズを使った手作りピザを、牛乳を届けてくれた男性とお孫さんの少年にご馳走していました。おいしそう。

 

お寺ではヨーグルトやチーズだけでなく、多くの干し野菜を作っています。

干し野菜作り用?の部屋にはバナナやキウイまであってびっくり。

プルーンとかレーズンとか、トマトとかなら聞いたことがありますが、バナナも干せるんですね。

住職さん曰く、干しバナナは山で作業するときに持って行くのに重宝するんだそうです。皮のゴミも出ないので便利だそうですよ。

手作りヨーグルトに、この干しバナナと干しイチゴを入れていました。

どんな味なんでしょう。ナマよりおいしいんでしょうか。

 

できた干し野菜はビニール袋に入れて、ダンボール箱で保存しています。

こんなにたくさんの干し野菜を作っているのは、やはりすぐに買い物に行ける環境ではないからでしょうか。

スーパーやコンビニなんか近くにないですものね。

都会生活に慣れた者から見るといかにも不便な感じですが、慣れればそれが心地よいのかもしれません。

兵庫県出身のお手伝いのまっちゃんは、最初こそよく家に帰っていたそうですが、今ではお寺での生活のほうがいいようです。

何でも工夫して手作りすることが楽しいのですね。

干し野菜の他にも、寒麹も作っていました。

白菜を漬けるとおいしいそうです。

 

こうした手作り生活は、手や体を動かすことで一日中忙しいことでしょう。

だからこそ、ネットやテレビからの余計な情報に振り回されることもないのでは。

シンプルでいて、自然に沿った生活。

店に行ったり、ポチすれば欲しいものがすぐに手に入る生活と、どちらが豊かなんだろう、なんて考えさせられました。

 

自分で何でも作る生活は、すぐに手に入らないということですね。

店で買うのとは違って、収穫する手間もかかるし、干したり漬け込んだり、発酵したり焼けたりする時間、待たなくてはいけません。

そんなの面倒、と私などは思ってしまいますが、待つ時間を省いて何をするかというと、そんな大事なことはしていないのです。

積もった雪をまっちゃんとぶつけ合う、子どものような住職さん。

自然に合わせてゆっくり暮らすほうが、ずっと幸せなのかもしれません。

エビオスで下痢しても諦めない

脂漏性皮膚炎のフケやかさつき対策と、腸内環境をよくするためにエビオスを飲みはじめました。

アサヒフードアンドヘルスケアが販売しているエビオス錠は、胃もたれ、消化不良、おなかのハリなどの弱った胃腸に効果があります。

ところが。

エビオスで下痢

飲み始めて3日目で下痢。

ネットで調べてみると、ゆるかったお腹がエビオスで改善した人もいるけれど、下痢する人もいるようです。

そう言えば、私は以前ビオフェルミンで便秘したことがありました。

よくよく整腸剤と相性が合わないようです。

相性の問題だから合わない時は無理しない方がいいという人もいますが、あっさり諦めてしまうのはもったいない気がします。

エビオスは9種のビタミン、18種のアミノ酸、9種のミネラル、食物繊維などを含み栄養豊富です。

 私にとっては脂漏性皮膚炎を治すためのビタミンB2、B6と、腸を改善する食物繊維が含まれているので、できることならしばらく続けてみたいのです。

それに家族は飲まないので600錠入りの瓶をずっと置いておくことになります。

そこで量を減らして飲んでみることにしました。

量を減らす

本来は10錠を1日3回ですが、1回5錠を3回飲んでみると大丈夫(下痢しなかった)でした。

そこで6錠で試すとアウト。

5錠を6日続けた後、再び6錠にしました。そして下痢。

少しづつ体を慣らして、そのうち1回10錠まで増やせればいいなと考えていたのですが、どうも6錠の壁があるようで5錠から増やせません。

5錠×3回で続けるしか仕方ないですね。

結果は 

そうこうするうち半月ほどたちました。

そこで気が付いたのですが、フケやかさつきは腸の状態と関係があるとういうこと。

腸の状態がいい時は、生え際の皮剥けが目立たないのです。

もしかしたら、エビオスを続けて腸がいい感じになったら、脂漏性皮膚炎も完治するかも?と希望を持ちました。

ただまあ、効き方はすごくゆるやかです。

チョコラBBプラスがかゆみに効いたときは、もっと早かったように思いますが、チョコラは医薬品ですしね(エビオス指定医薬部外品)。

今はまだ、黒い服を着て出かけて帰宅すると、襟にフケが落ちています。

パラパラですが、やっぱり気になりますね。不潔な感じがしますし。

フケを気にせず黒い服が着られるようになりたいものです。

1日3回飲むのは面倒でもありますが、しばらく続けるつもりです。

キンピラゴボウに挫折して以来、今のところ他にいい方法も見つかりませんので。

食事をいただく心得「赴粥飯法」

先日、禅宗における食をつかさどる典座の心得を書いた「典座教訓」について書きました。

典座によってつくられた食事をいただく際の心得を記したものが「赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)です(全訳注 中村璋八・石川力山・中村信幸 講談社学術文庫)。

赴粥飯法とは

曹洞宗の開祖・道元禅師が、永平寺の修行僧に対し食事作法について定めたものです。

「赴粥飯法」は食事の根本意義に始まり、僧堂への入り方、自分の席につくときの挨拶の仕方、座った時のたくし上げていた袈裟の広げ方、食器の並べ方まで、事細かに書かれています。

そして食前の祈り、施食の祈りがあります。

施食というのは食を施し、供養するということだそう。食事はすべて供養をうけることとの考えだそうです。

してはいけないこと

中におもしろいものもあります。

「病気でもないのに自分だけ特別なおかずやご飯を要求してはいけない」

「ご飯でおかずを覆い隠しておいて、さらにおかずを求めてはいけない」

「隣の席の鉢の中を覗き見て、不満に思う心を起こしてはいけない」

など、具体的な例があげられています。

まるで子どもを諌めているかのようですが、実際にこんなことをする人がいたのでしょう。

厳しい修行の毎日、若い修行僧にとってはお腹が空いてたまらなかったのかもしれません。ちょっと気の毒ですが、リアルですね。

汁類をかけて、ご飯を洗うようにしてはいけないとか、おかずや羹(あつもの)をご飯と混ぜて食べてはいけないとも言っています。

みそ汁などをかけるのが好きな私にとっては、これはちょっと残念です。おいしいのに。

自分の鉢の中に残ったご飯やおかずがあっても、とって置いてはいけないとか、一旦食べ終わったら、もっと食べたい気持ちを捨てて、なお欲しがってつばを飲み込んではいけないなどと読むと、おかしさを超えてなんだか可哀想になってきます。

修行の日々の中で、食事が楽しみだっただろうに、そこでもまた修行の一つとして厳しく定められた作法で食べなくてはいけなかったのですね。

 

数年前、永平寺福井県)を訪れたことがあります。

すみずみまで掃除が行き届いていて、こちらの背筋までもが伸びるような、凜とした空気が漂う場所でした。

中で暮らす人々が単に表面だけをきれいにするだけではなく、日常の細かなことまで律する毎日を送ってこそ、こうした雰囲気が生まれるのでしょう。

真似は出来そうにもありませんが、日々の暮らしをきっちりすることが落ち着きを保ち、ゆらがない芯を持つことに繋がるのだと思います。