染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

小説

ついに出た!「みをつくし料理帖 特別巻 花だより」

「みをつくし料理帖」の登場人物のその後を書いた特別版が出る、とは聞いていましたが、なかなか出ないので半ば忘れかけていました(これでもファン)。 本屋の平台で見かけたときは、飛びついて買いました。 やっと読める! 内容は 4つの短編が収録されてい…

どんどんモノを捨てたくなる小説

断捨離やミニマリストが流行りのようですが、その一方でゴミ屋敷など、捨てられない人のことがニュースになったりもします。 まさしく、その「捨てられない人」をテーマにした小説を読みました。 「あなたの人生、片づけます」(垣谷美雨 双葉文庫)。 読み…

葉村晶シリーズの最新刊「錆びた滑車」を読んだ

女探偵、葉村晶シリーズの最新刊を読みました。 「錆びた滑車」(若竹七海 文春文庫)です。 あまり変わっていなくてホッ 初登場のとき28歳だった葉村はシリーズの中で年を取っていっているので、もしかしたらかなり高齢になっているのではと心配しましたが…

楽しそうな共同生活

「あの家に暮らす四人の女」(三浦しをん 中公文庫)を読みました。 杉並区の古い洋館で暮らす、鶴代と佐知の親子。 そこに佐知の友人、雪乃と多恵美が加わり、四人の共同生活が始まります。 父親の顔を知らない佐知は、開かずの間にあった、干からびた河童…

本当にこんなことが?「女たちの避難所」

「怒りで読む手が止まらない」という帯の惹句に惹かれて手に取った本「女たちの避難所」(新潮文庫)。 作者は、「老後の資金がありません」の垣谷美雨です。 somenai.hatenablog.com 確かに読む手の止まらない小説でした。 登場人物 東北大震災で被災した3…

それでも生きて行こうと思わされる「さきちゃんたちの夜」

久しぶりに吉本ばななの本を読みました。 「さきちゃんたちの夜」(新潮文庫)です。 同じ「さきちゃん」という名前だけど、違った年齢や境遇でそれぞれの人生を生きている女性を描いた5つの短編集です。 この前に読んだ「自分を愛すると夢は叶う」の印象が…

ミステリーは読みだすと癖になる

ミステリーが好きですが、読まなければ読まないでどうということもないのがこの手の本です。 しばらく遠ざかっていましたが、若竹七海作の葉村晶シリーズを読んで勢いがついて、ここのところの楽しみの一つになりました。 「依頼人は死んだ」を皮切りに、「…

女探偵はどこへ行った

若竹七海「依頼人は死んだ」(文春文庫)を読みました。 女探偵、葉村晶が主人公の連作短編集です。 葉村晶自身はドライだけど調査には熱心な29歳。 登場人物の怖さや気持ち悪さがチラ見えする、ちょっとビターな味わいです。 依頼人は死んだ posted with ヨ…

「老後の資金がありません」

いろいろと身につまされる小説を読みました。 「老後の資金がありません」(垣谷美雨 中公文庫)です。 主人公の50代主婦の篤子は夫とともに真面目に働き、1200万円ほど貯金していました。 それが娘の結婚式に500万、舅の葬儀と墓に400万使い、残りは300万…

おいしそうな短編集「キャベツ炒めに捧ぐ」

女三人で商店街でお惣菜屋を営む短編集を読みました。 「キャベツ炒めに捧ぐ」(井上荒野 ハルキ文庫)。 オーナーの江子、無愛想な麻津子、新入りの郁子は揃って60すぎ。 それぞれに過去や屈託を抱えながら、お惣菜屋「ここ家」で毎日お惣菜を作っては売っ…

和食器とコーヒー豆の店「小蔵屋」

「紅雲町 珈琲屋こよみ」シリーズの「まひるまの星」(吉永南央 文春文庫)が文庫になったので買いました。 文庫では「萩を揺らす雨」「その日まで」「名もなき花の」「糸切り」が出ていて、これが5冊目。 大好きというわけではないのですが、店先で見かけ…

ミステリーを読んで筋とは関係のないことを考えた

久しぶりにミステリーを読みました。 「屍人荘の殺人」(今村昌弘 東京創元社)です。 鮎川哲也賞を受賞した、作者のデビュー作です。 そして「このミステリーがすごい!」2018年版1位、「週刊文春」ミステリーベスト1位、「2018本格ミステリ・ベスト10」1位…

「羊と鋼の森」を読んだ

宮下奈都「羊と鋼の森」(文春文庫)を読みました。 調律師という仕事に真摯に向き合う青年の話です。 本屋大賞を受賞しています。 ストーリー 高校時代に偶然、学校のピアノの調律をまじかで見たことで調律師を目指す外村という青年が主人公です。 調律師の…

「彼女がその名を知らない鳥たち」を読むと泣いてしまう

最近、沼田まほかるの小説が相次いで映画化されているようです。 「ユリゴコロ」「彼女がその名を知らない鳥たち」など。 6年ほど前、沼田作品にはまって次々読んでいたことがあります。 最近は新作が出なくなったので遠ざかっていました。 私が最初に読ん…

みをつくし料理帖③ ドラマは終わったけれど

NHKドラマ、終わってしまいましたね。続編作られるのでしょうか? だって描かれていない部分が多すぎです。 澪の恋愛もそうですし、若旦那の佐兵衛がどうして行方をくらましたかの理由もわかっていませんし、幼なじみの野江をどうやって吉原から救い出すのか…

「みをつくし料理帖」② 包丁の手入れ

NHKで土曜日に放映されているドラマ「みをつくし料理帖」。 江戸で料理人として働く、澪という女性の物語です。 原作は高田郁、ハルキ文庫で全10巻出版されています。 ドラマをきっかけに、また小説を読み返しています。 味を左右するもの ドラマでは、かつ…

みをつくし料理帖①

5月13日からNHKで「みをつくし料理帖」が始まりましたね。 普段、時代小説はほとんど読まないのですが、「みをつくし料理帖」(高田郁、ハルキ文庫)だけは別です。 全10巻揃えて楽しみました。 ストーリー 大坂の水害で両親を失った澪は一流料理店で育てら…

母から娘に伝えるもの

ジブリ映画「魔女の宅急便」には原作(角野栄子作)があります。 1~6巻まであり、13歳の少女だったキキは、結婚して双子のお母さんになります。 少女から母親になるまで描かれているところ、「赤毛のアン」シリーズを思い出しますね。 この物語を読んだのは…

佐伯さんの服が好きだったけど

佐伯さんというのは、村上春樹の「海辺のカフカ」(新潮文庫)に出てくる50歳過ぎの女性のことです。 この本を読んだとき、佐伯さんのような服を着たいと思いました。 佐伯さんは高松市にある小さな私立図書館の館長さんです。 痩せていて姿勢がよく、長い髪…