読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

染めない生活

50代で毛染めを止めました。

こんな生活もおもしろそう

50代になってから、なにか生活の芯になるような趣味が欲しいと思うようになりました。

興味を持って少しずつ続けられるような勉強がしたいと思うのですが、何がいいのか全く決まりません。

何をしても、すぐに飽きてしまいそう。

若いころに好きだったことで、今でも続けていることは何一つないのです。

好きだった映画も、出産を機に全く見なくなったし、あまり本も読まなくなりました。かつては英語も好きだったけれど……。

 

時間はあり、健康でもあるのに、何を目指して何をしていけばいいのか、わからなくなっているのです。

ウロウロしているうちに時間は過ぎて、1日1日と年を取っているのに。

心満たされるような、何かを見つけたい。

心の中に、いつもそんな焦りがあります。

手作りの楽しみ

沢村貞子「わたしの台所」(光文社文庫)を読みました。

作者は明治生まれの女優で、エッセイストでもあった人です。

浅草生まれの作者の書く、昭和の暮らしが魅力的です。

お正月のしきたりのあれこれ。

朱塗りの三段重にお弁当を詰め、仕事場に持っていくこと。

大掃除はしないけれど、中掃除・小掃除をこまめにしてこぎれいにしておくこと。

清潔できちんとアイロンのかかったふきんが40枚、引き出しに入っていることなどが、簡潔で飾り気のない文章で書かれています。

そして、毎年6月になると庭の白梅になる実で梅酒をつけるそうです。

押し入れの奥には何本かの梅酒が並んでいて、〇年もの、などと名付けてひとり悦に入っているのだとか。

 

ほかにも梅干、らっきょうの甘酢漬け、ぬか漬け、ときにはニンニクの味噌しょうゆ漬けやはちみつ漬けなども作っています。

 

道楽というには少々所帯じみているけれど、こういうものを並べておくと、なんとなく心豊かになってくるから、面白い

 

あまり台所仕事の好きでない私でも、なるほどと思わされます。

大切なのは日常

この本を読んでいて思いました。

私は少し、高いところを見過ぎているのかもしれない。

勉強だなんて大げさに構えず、毎日続く日常の中で、目の前にあることをしていったらいいのかもしれない。

梅酒をつけたり梅干を作ったり、そんな生活もいいなと感じます。

どれも簡単にお店で手に入るものだけれど、自分で時間をかけて作れば楽しみも手に入ります。

できたものを食べるとき、もう一度楽しめます。

 

お料理や手芸など、自分の手でものを作る趣味を持っている人は、そういう楽しみを味わえる生活を送っているのでしょうね。