読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

染めない生活

50代で毛染めを止めました。

母から娘に伝えるもの

ジブリ映画「魔女の宅急便」には原作(角野栄子作)があります。

1~6巻まであり、13歳の少女だったキキは、結婚して双子のお母さんになります。

少女から母親になるまで描かれているところ、「赤毛のアン」シリーズを思い出しますね。

 

この物語を読んだのは娘が小学生の頃でしたが、最近読み返してみたら、主人公キキのお母さん、コキリさんに関心を持ちました。

 

コキリさんとは

 

コキリさんは魔女、ダンナさんのオキノさんは民俗学者で妖精や魔女について研究している普通の人間で、二人の間の一人娘がキキです。

コキリさんは箒で空を飛べて、薬草を育ててくしゃみの薬を作ることができます。

自分の持っている力を娘に伝えようとしますが、キキが興味を持ったのは箒で飛ぶことだけ。

しかし13歳で一人立ちしたキキは、やがて母親の作っていたくしゃみの薬を自分でも作ろうと思い、家に帰ったときに教えてもらうのです。

 

くしゃみの薬

くしゃみの薬作りは、春分の満月の真夜中からはじめることや、月の光で種を清めてもらう「種のおきよめ」など、魔法というより昔ながらのおまじないのようです。

 

どのくらいの薬草を畑に残すか、できたくしゃみの薬をどのくらい人に渡すか、そのときにちょうどいいと思うだけでいい、とコキリさんは娘のキキに教えます。

困るキキに、なんとかなる、畑もきっとぴったりのものが見つかる、と言います。

ただ何もしないでいいということではなく、本人がちゃんと感じ取る心を持っていることが大事なのだと教えるのです。

「それには、いきいきと、充実した毎日を送っていないとね。そうやって魔女の計算っていうのができていくのよ」

 

娘に伝えるもの

コキリさんは娘が薬つくりに関心がなくても無理強いせず、その気になるまで待っていました。

そして、その気になったときにちゃんと教えています。

 

自分を振り返ると、娘に何も伝えていないことに思い至りました。

そもそも伝えるべきものを持っていないとも言えます。

料理始め家事のあれこれでも、趣味などの好きなことでも、これをしたらどうと勧められるものがない。

 

そう感じて、自分の母を見てみると、これまた母から何も受け継いでいないように思います。

母の働き方を見て真似したいと思ったこともありましたが実現できず。

母は着物や書道が好きな人でしたが、私はどちらも興味なし。

もったいない。

人が何十年も生きて、それなりに学んだことや経験したことを子どもに伝えない・受け継がないなんて、もったいないですよね。

今ごろこんなことに気が付くなんて。

まだ間に合うでしょうか。