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染めない生活

50代で毛染めを止めました。

86歳の現役絵本作家「足元の小宇宙Ⅱ」

2017年4月1日放映NHKスペシャル「足元の小宇宙Ⅱ 絵本作家と見つける”雑草“生命のドラマ」を見ました。

86歳の今も現役の絵本作家として活動している甲斐信枝さんを紹介した番組です。

 

 

京都・嵯峨野で雑草を観察してはスケッチする毎日を送っている甲斐さん。

麦わら帽子をかぶり、スケッチ用具を入れた大きなバッグを肩から下げて歩き回ります。

お目当ての雑草を見つけると、「アイツ」「コイツ」なんて呼んで、親しい仲間のようです。

甲斐さんは植物の気持ちが分かるようです。

毎日毎日観察し続けると、自然とわかるようになるのでしょうか。

 

これぞと思う場所が決まったら、シートと新聞を敷いて座ります。

スケッチブックや鉛筆、絵の具などを出してスケッチを始めます。

ひとたび始めたら5時間、6時間は座り続けます。すごい集中力。

周りは畑しかないような場所なのに、トイレはどうするんだろうと心配になりました。

知り合いの農家さんの家にでも行くのでしょうか?

それにお昼ごはんは?

時間が惜しくて食べないのかもしれません。私なら植物より空腹が気になるでしょうが。

 

自然を観察するには少し見るだけではだめなのだとか。

毎日毎日見ていると、そのうち宝ものをもらえるそうです。

そうやって毎日描き続けたスケッチをもとに、絵本を作ります。

甲斐さん作の絵本は化学絵本と呼ばれ、ロングセラーを続けているものもあるそうです。

優しい水彩で描かれた絵は、細かいところまで観察されています。

 

甲斐さんは子どものころから植物が好きだったそうです。

若いころからスケッチを描きため、それらをもとに絵本を出したのが40歳の時。遅咲きだったのですね。

しかし、その後隣家の火事が燃え移り、70冊ものスケッチブックが灰になるという経験もしています。

辛い時、心の支えになったのが雑草の生き方だそうです。

その後、空き地を5年間観察した結果を絵本にするという、画期的なこともしています。

 

本当に植物が好きで好きで、好きな事だけを熱心にやってきた人という感じです。

86歳という年齢は世間的には高齢者ですが、「お迎えが来ない」なんて嘆きは絶対に言わないでしょう。

きっと毎日、今日はあれをしよう、これを見に行こうとわくわくしながら起きている気がします。

キャベツ畑の露に、朝日が当たって色とりどりに光り輝くさまを、自分一人で見るのはもったいないと言ったり、綿毛が風に散るさまを「舞い舞いしている」と言ったり。

子どものような笑顔で、本当に嬉しそうです。

心底自然が、植物が大好きなんですね。