染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

フェルメールを訪ねる旅


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好きな絵を見るためだけに各国を旅行して回るなんて、これ以上の贅沢はない気がします。

私はそこまで旅も美術も大好きなわけではありませんが、「フェルメール全点踏破の旅」(朽木ゆり子 集英社新書ビジュアル版)はわくわくして読みました。

タイトル通り、世界に散らばっているフェルメールの絵を訪ねて歩きます。

これはフェルメールが全部で三十数点しか残っていない(専門家によって32~37枚と意見が分かれている)からことできること。

ドイツの三都市、ベルリン、ドレスデンブラウンシュバイクに始まり、ヨーロッパとアメリカの14都市に行っています。

それでも盗難にあった絵など4枚を残して旅は終わっています。

 
フェルメールの魅力

 

作者は、フェルメールが日本人によって親しみやすい理由の一つに、作品の大部分が宗教画でないことを上げています。

旧約聖書の物語も詳しくは知らない多くの日本人にとって、手紙を書いたり読んだり、人と話したりという日常的な風景を描いたフェルメールの絵はとっつきやすいものです。

美術展に行って西欧の絵を見るたび、ちゃんと勉強しないとという気持ちに駆られるのは(勉強したことありませんが)、宗教を中心とした歴史を知らないことが原因です。

今では絵を見てきれいだとか、迫力あるとか好きだとか、そんな感想を持つだけでもいいかという気になってきています。

でも、こうした本を一冊読むだけでもフェルメールについて多少理解が深まった気がしました。

問題はすぐに忘れてしまうことですが、できるなら実際に絵を見る前に、少し本を読んでいくのがベストな気がします。

 
真珠の耳飾りの少女」のモデル

真珠の耳飾りの少女」はフェルメールの絵の中でも有名だと思います。

日本に来た時に実際に見ましたが、すごい人だかりでゆっくり見ることができませんでした。

以前テレビ番組で見たのですが、この絵の魅力の一つは、どの方向から絵を見ても絵の中の少女と目が合うことだと説明していました。

この絵をテーマにした海外の小説では、少女のモデルはフェルメール家で働く女中さんということになっているそうです。

しかし作者はこの絵はトローニー、つまり特定の人物を描いた肖像画ではないと言っています。

おそらくモデルはいただろうが、モデルそっくりには描かなかっただろうと推測しています。

はっきりとしたモデルがいて、彼女とフェルメールとの間に親密な関係でもあったのでは、なんて想像してしまいますが、そんなことはなかったようです。

 
実物より絵葉書の方がよく見える?

「レースを編む女」も見たことがあります。

思ったより小さかったことと、しかも画面が暗くてよく見えなかったことしか覚えていません。

照明のせいなのか、絵自体が古かったせいなのか理由は分かりません。

販売されていた絵葉書の方が鮮明だったので、ちょっとがっかりしました。

海外の美術館ではそんなことはないのでしょうか?