染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

みをつくし料理帖①


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5月13日からNHKで「みをつくし料理帖」が始まりましたね。

普段、時代小説はほとんど読まないのですが、「みをつくし料理帖」(高田郁、ハルキ文庫)だけは別です。

全10巻揃えて楽しみました。

 
ストーリー 

 

大坂の水害で両親を失った澪は一流料理店で育てられ、料理の腕を磨きます。

後に、江戸に出たまま行方不明になった料理店の息子を探すため、ご寮さんと江戸に出て、「つるや」という料理屋で働くことになります。

ご寮さんや「つるや」の主人、住んでいる長屋のおかみさん達などに支えられながら、澪はさまざまな料理を考案していきます。

その料理のおいしそうなこと。

若旦那の行方不明の理由は、また行方は知れるのか、何かと邪魔をしてくるライバル店との関係はどうなるのか、今は吉原にいる幼馴染を救うことはできるのか、澪自身の恋愛模様もあり、読者を飽きさせません。

ドラマは全8話のようですが、これほどの内容をどうやって8話にまとめるのかも興味のあるところです。

 
化け物稲荷 

 

澪が悩み事を抱えるたびにお参りする場所が「化け物稲荷」です。

実はこの稲荷社、江戸時代の切絵図に実在していたそうです。

ただ調べようとしても資料らしきものが見つからず、作者の高田郁さんの思うような場所に書かれたそうです。

荒れ果てていたため近所の人に「化け物稲荷」と呼ばれていたところを、澪は自ら草を抜いて整えていきます。

そして、折に触れてはお参りして手を合わせます。

澪も、澪を支えた周囲の人も、みんなが幸せになっていくのは、「化け物稲荷」のおかげもあったのかもしれません。

 

みをつくし献立帖 

 

主人公が料理人だけあって、小説には多くの料理が登場します。

そのレシピを集めた「みをつくし献立帖」も買いました。が、まったく作っていません。

私が小説に出てきたもので唯一作ったのは、冷やご飯の上に、温めた豆腐を崩して載せ、鰹節、ネギ、海苔を載せて醤油をかけていただくという、まかない飯です。

私の場合は温かいご飯の上に冷奴を載せるという、本とは逆のやり方です。

手間もかからず火も使わず、暑い夏のお昼ご飯にぴったりです。

 

味醂

 

本の中に流山の白味醂を売ろうとして苦労する奉公人のことが出てきます。

どこでも相手にされずに行き倒れかけていた奉公人を澪が助け、江戸よりも先に上方で売り込めばいいとアドバイスします。

「みをつくし献立帖」で知ったのですが、これは相模屋の堀切紋次郎が実際に白味醂醸造したことをもとに書かれたそうで、今でも「万上(まんじょう)本みりん」として売られているそうです。

作者は八代目紋次郎さんから、「二百年の時を超えて祖先に会うことができました」旨の手紙をもらったそうです。

ちょっといい話だなと思いました。