染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

おいしそうな短編集「キャベツ炒めに捧ぐ」


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女三人で商店街でお惣菜屋を営む短編集を読みました。

「キャベツ炒めに捧ぐ」(井上荒野 ハルキ文庫)。

オーナーの江子、無愛想な麻津子、新入りの郁子は揃って60すぎ。

それぞれに過去や屈託を抱えながら、お惣菜屋「ここ家」で毎日お惣菜を作っては売っています。

 

出てくる料理
 

ある日のお惣菜はこんなふう。

茸の混ぜご飯、茄子の揚げ煮、茸入り肉じゃが、秋鮭の南蛮漬け、蒸し鶏と小松菜の梅ソース、豚モモとじゃがいもの唐揚げパセリソース、白菜とリンゴのチーズと胡桃のサラダ、さつまいもとソーセージのカレーサラダ、ヒジキ煮、コロッケ、浅漬け。

 

この茸の混ぜご飯のレシピは、シメジと椎茸とエリンギと牛コマ少しを傷めて醤油と味醂で味付けして、バターをひとかけら加えて、炊き立てご飯に混ぜる。青ネギの小口切りも最後に散らす。

とあります。

炊き込みご飯よりもボリュームがあって、チャーハンよりはあっさりしている、のだそうです。

一度作ってみようかなと思います。

別の小説で、マイタケの混ぜご飯が出てくるシーンがあったのですが、こっちのほうがおいしそう。

 

麻津子が幼馴染の男性とお花見デートすることになって、張り切って用意したお弁当は、

重箱の三段目が出し巻玉子と筍の土佐煮と蕗の味噌漬け、二段目が鶏の照り焼きと里芋のミニコロッケと菜の花のお浸し、そうして一段目が俵型に握った豆ごはん。

という具合。

料理の腕があるっていいですね。

 

登場人物

 

三人ともに私生活が順調なわけではありません。

江子は離婚したものの、元夫にまだ心を残しています。

麻津子は幼馴染の男性を思いながら、彼の結婚も離婚も見守ってきました。

郁子は子どもを幼いうちに失い、その時のわだかまりを持ったまま夫とも死別しています。

三人とも癖があって一緒に働くのは大変そうと思わないでもないのですが、そこはおいしいものを作りたいという共通の気持ちがあるからか、ちゃんと仕事は回っていくのです。

こんな店で仕事したいと思いましたが、そうだ私は料理が好きではないのでした。

それにしても料理ができるのはいいなあと思わされます。

いや、料理くらい主婦なので毎日作っていますが、その内容はやっつけ仕事ではないとは言い切れないときもあります。

 

プロ並みの味を求めるのは無理にしても、一緒に食べる人を喜ばせたいという気持ちがあれば、もう少しいろいろ料理を作る気になれるかも。

面倒くさい、という気持ちをなんとかしないとだめですね。