染めない生活

52歳で毛染めを止めました。

おもしろい人ってこんな人のことでは


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佐藤愛子の「こんな老い方もある」(角川文庫)というエッセイを読みました。

最近では「九十歳。何がめでたい」という本が流行っているそうですが、この本を書いたときはまだ60代。

それでも元気で変わっていて、おもしろい人だなあという印象です。

 

家の買い方もちょっと違う
 

北海道の浦河というところに家を建てたときも、浦河が風の強いところで竜巻もよく起き、地震でも有名であると聞いても気が変わらなかったらしい。

丘の上からの眺望に目がくらんでいたとか。

 

伊豆のマンションを買ったときは、マンションの見取り図の、キッチンに窓があることが気に入って、どんな場所に建っているとかどんな建物であるとかの確認もせずに買ったそうです。

 

いずれも、ふと、買う気になるそうで、あんまり熟慮とかしないんですね。

経済力があるからできることでしょうが、普通はもっと調べたり考えたりしそうなもの。

 

それで言うなら、別れた夫の借金を返すために死にもの狂いになっていたころ、元夫に助けると思って買ってくれと頼まれた土地300坪を、伊豆半島天城高原に買っています。

そんなこと言われたとおりにする義理などないのに、

離婚した女房のところへ、よくもまあ馴れ馴れしくそんな頼みごとをもってくるものだと私は怒り、何という理不尽、何という情けない男だと罵りながら買ってしまった。

買わんやろ、普通。

で、その土地は一文の値上がりもしないどころか、買い手がつかないので値もつかないらしいです。

 

娘が結婚するときもちょっと違う
 

一人娘が結婚する際、始めて婿となる人に会ったときは、「どうかこの母親のために破談になりませんように」という心配が先に立ったとか。

 

娘が嫁ぐに際しての挨拶は、

「イヤ、どうも、いろいろ、すンませんでした。ほんなら、いってきます」

というもので、それに対する佐藤愛子さんの返事は、

「うん。まあ、ほんなら、しっかりやんなはれ」

となぜか大阪弁になっています。

 

株の買い方もちょっと違う

 

本人いわく、株の売買はその人のエネルギーと関係があるそうです。

佐藤さんは活力が燃え上がってくると前後の見さかいのない売買(ガバッと買ってパッと売る)をやり、活力が低下してくると、株なんかもうめんどくさい、という気持になってくるらしい。

損得とは関係なしにそうなるらしく、いままでやってきて儲かったのかどうか計算もしていないとか。

 

お金のために株をしているのではなく、余剰エネルギーの発散のためというところが、こんな人もいるんだなと思ってしまいます。

 

苦労もあったでしょうが、おもしろい人生だったのではないでしょうか(まだ生きておられます)。